夏休み前は、国語の苦手意識をリセットするチャンスです。
今年こそ、長文読解が苦手、書くのが苦手というお子さんの苦手意識をなくし、国語を得意な子にしたいとお思いの保護者の方も多いと思います。
国語教育がご専門で学研教室「作文コンテスト」の審査員でもあられる、都留文科大学、文学部教授の牛山恵先生のお話をご紹介します。
国語が苦手だと思っている子は、まず、文章を読むことがしんどいと思っているのが特徴です。
そういう子は、文章を読み慣れていないので、長文になると面倒と感じてしまします。
また、書くことにも慣れていないので、書くことも面倒と思っています。
国語学習では、「慣れ」がとても大切です。
できるところから、こつこつ繰り返し学習をする習慣をつけていきましょう。
国語の力が付くと、算数やほかの教科の勉強もできるようになることを、教えてあげましょう。
具体的には、低学年では、大きな声に出して絵本から読みましょう。
また、書く時は、丁寧に書く練習をしましょう。
中学年、高学年では、国語辞典を引いて、調べた言葉の意味をノートに書きましょう。
目標を立てて読書をし、ご家庭での話し合いで、自分の意見を発信する訓練をしましょう。
テレビを見たときに、「主人公は、何を考えていたのかしら。」と問いかけてみます。
それに対して、子どもが答えたら、どんな答えであっても、「いいところに目を付けたね。」とか「その考えは、いいね。」などどほめてあげましょう。
共通して言えることは、保護者は、子どもの良くないことは目に着くのですが、良いところは見逃してしまいがちです。
夏休み前の時期に、子どものよいところを見つけて、ほめてあげましょう。
ほめて育てることを意識しましょう。