2012年3月2日金曜日

平均が分からない大学生


今日は朝から雨。
冬の冷たい雨ではなく、春を思わせる優しい雨です。


先日、大学生の24%が平均を理解していない、というニュースがありました。


上の写真は、学研教室の5年生相当の「平均」の最初の部分です。
この説明を読むと、平均とは何か、そして、求め方がよく分かります。


大学生の約4分の1が、平均の計算や大体の意味が分からないという訳ではないと思います。
24%うち、全員が平均を全く分かっていないのかどうかは、少々疑問です。

ニュースに紹介されていた問題は、3つの文章から正しいものを選択するものでした。
問題文には、少しややこしい表現も含まれ、平均をしっかり理解した上で、文章を読解しないとできない設問でした。
大学生は、平均もおおまかな理解だし、文章理解力が乏しくて、大学生の24%が・・・ということになったのではないでしょうか。
ゆとり教育の時代に育った今の大学生は、言葉の使い方、文章の書き方、自分の考えを表現するのが下手なのは確かです。

昨年度までのゆとり教育では、平均の学習は削除されませんでしたが、文章を読み取ったり、感想文を書いたりする活動は減らされました。
そのつけが、今回の結果ではないでしょうか。

昭和の時代は、詰め込み教育。
平成22年までは、ゆとり教育。
平成23年からは、生きるのに必要な学力をつける「活動」を重視した教育です。

新しい学校教育については、別の機会にお話していきたいと思っています。